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エラ・フィッツジェラルドに捧ぐ
“ヴォーカル界驚異の超大型新人”、“エラ、サラ、カーメンの再来!”などと騒がれて2005年に登場したロバータ・ガンバリーニ。デビュー作「イージー・トゥ・ラヴ」でいきなりスイングジャーナル主催「ジャズ・ディスク大賞」<海外ヴォーカル>賞に輝いて評判を裏付けたことは記憶に新しい。その後も彼女は人気上昇街道をばく進中だ。受賞記念にロバータは2006年度「富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル」にも登場したが、デビュー作が米国ではグラミー賞にもノミネート、昨年(2007年)は権威ある米ダウンビート誌の「国際批評家投票」で女性ヴォーカル部門<ニュー・スター>No.1に選ばれた。いまや彼女に対しては“第二のエラ”との呼び声も本気でささやかれるほどになっている。最新作「ラッシュ・ライフ」はスイングジャーナル誌(2007年3月号)ヴォーカルチャートで初登場で第1位に躍進、同時にデビュー作「イージー・トゥ・ラヴ」も再びチャート・インを果たすなどいま最もホットに燃えているのがロバータだ。最近は「ラッシュ・ライフ」で共演したピアノの神様ハンク・ジョーンズとコンビを組んで世界を舞台に活躍したが、「ジャズ・エリート2008」のステージにはタミール・ヘンデルマン(ピアノ)、ニール・スェインソン(ベース)、 ジョー・ラバーベラ(ドラムス)を伴奏陣に迎えて登場、尊敬するエラ・フィッツジェラルドのソングブックを披露してくれることになっている。

人気絶頂のオーストラリアNo.1シンガー
ソフトなヴォイスと粋なピアノ・スタイルで、スタンダードを語りかけるように歌っていまや人気絶頂のオーストラリアの人気ナンバー・ワン・シンガー、ジャネット・サイデル。数年前からアルバムをリリースするたびに日本でもベスト・セラー・チャートを賑わし続けている。2005年にリリースされた「マナクーラの月」は「スイングジャーナル」誌マンスリー・トップ・チャートで連続売り上げNo.1の記録を樹立、同誌の2007年10月号でも「プリーズ・リクエスト」がまたまたチャートインを果たしている。シドニー生まれのジャネット・サイデルは歌う映画スターとして世界的に有名なドリス・デイと米ジャズ界で人気の高い弾き語りの妖精ブロッサム・ディアリーがアイドル。2002年にはドリス・デイに捧げて<センチメンタル・ジャーニー>などを歌った「ドリス&ミー」というアルバムも出している。そのCDを聴いて感激したドリス・デイがジャネットに<シークレット・ラヴ>の楽譜を贈ったという逸話も伝えられている。今回の来日ではデビッド・サイデル(ベース)、チャック・モーガン(ギター、ウクレレ)を従えたトリオで、大好きなドリス・デイの愛唱曲を聴かせてくれるというから楽しみだ。

巨星デューク・エリントンに捧ぐ
渡米50周年を迎えた2006年に米政府からジャズ界最高の名誉とされる「アメリカン・ジャズ・マスター賞」を贈られた秋吉敏子(ピアノ)が夫君のルー・タバキン(テナー・サックス、フルート)とのスーパー・デュオを初めて披露してくれるのも今年の大きな話題。結婚以来40年周年を目前にして、トシコとルーは互いの音楽をリスペクトしあい、人間的にも一層強い絆で結ばれてきた。2007年4月、トシコ&タバキンは、天皇・皇后両陛下の御前で演奏(4月24日)する光栄にも浴している。「日米協会90周年晩餐会」での席で、天皇・皇后両陛下をはじめ麻生外務大臣(当時)、ドノバン駐日米国全権公使夫妻を前に、トシコが作曲した<日米の橋>などで、タバキンも加わった格調高いジャズが演奏され、皇后陛下も盛んに拍手を贈られた。その直後、トシコ&タバキンは「ヴィンテージ~デューク・エリントン・ソングブック」と題する初のデュオ・アルバムも完成させている。ストレイホーンの<A列車で行こう>をはじめ<ソフィスティケイテッド・レディ><ムード・インディゴ><スィングしなけりゃ意味ないね>などエリントンの名曲がピアノとテナー・サックスだけのデュオ編成で演奏されるのは極めて珍しく、ジャズ界最良のおしどりコンビ、秋吉敏子とルー・タバキンは敬愛するエリントンの名曲に新たな生命を注ぎ込むのに成功した。ヴィンテージ・デュオが放つ芳醇なジャズのサウンドに酔いしれたい!。