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第23回富士通読売日響「第九」コンサート(2007年)

出演アーティスト

読売日本交響楽団

読売日本交響楽団は1962年(昭和37年)、日本のオーケストラ音楽の振興と普及のため読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビの読売グループ3社を母体に設立された。本年創立45周年を迎える。
2007年4月第8代常任指揮者にスクロヴァチェフスキが就任。昨年11月には読響初の正指揮者に下野竜也が就任した。
そのほか指揮者陣には、名誉指揮者にザンデルリンク、マズア、ロジェストヴェンスキー、フリューベック・デ・ブルゴス、名誉客演指揮者に尾高忠明、9年間常任指揮者を勤めたゲルト・アルブレヒトが桂冠指揮者として名を連ねている。
これまでに1968年ペンデレツキ〈ルカ受難曲〉で芸術祭賞、2000年グルリット作曲〈ヴォツェック〉で芸術祭賞優秀賞を受賞。
2004年にはヤナーチェク生誕150年記念の〈運命〉が佐川吉男賞を受賞した。
この間、1967年の北米公演をはじめ、1971、1981、1993、1997、2000、2003年に欧州各国で公演。
1996年にタイ、1997年に中国(北京)を訪れた。1981年にライプツィヒ第1回国際オーケストラ・フェスティバルに参加。
2000年にはアジア代表としてカナリア諸島音楽祭に招かれ、さらに邦人オケとして初めてザルツブルク祝祭大劇場のシリーズにも出演している。
邦人作曲家への委嘱にも力を入れ、三善晃「アン・ソワ・ロアンタン」、武満徹「トゥイル・バイ・トワイライト」、西村朗「星曼荼羅」の名曲を生んでいる。
日本テレビ「TANTOクラシック!」、「第2日テレ」のインターネット配信も好評を博している。

下野 竜也(指揮)/Tatsuya Simono

1969年12月25日、鹿児島市生まれ。
1992年、鹿児島大学教育学部音楽科卒業。
1993から1996年、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年にはイタリア・シエナ市のキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。1997から1999年、大阪フィルで指揮研究員を務めた。
1999年9月から文化庁派遣芸術家在外研修員として1年間、ウィーン国立音楽大学に留学、その後も2001年6月まで同大に在籍した。
これまでに秋山和慶、黒岩英臣、石井 調、広上淳一、チョン・ミュンフン、ユーリ・テミルカーノフ、レオポルド・ハーガー、湯浅勇治、エルヴィン・アッツェルの各氏に師事。2000年、第12回東京国際音楽コンクール(指揮)に優勝し、併せて斎藤秀雄賞も受賞。
翌2001年9月の第47回ブザンソン国際指揮者コンクールでも優勝を果たして、一躍脚光を浴びた。
国内主要オーケストラへの客演に加えて、海外でもスロヴァキアのブラティスラヴァ放送響、フランスのストラスブール・フィル、ボルドー管、カンヌ管、ブザンソン管、パドゥルー管、ロワール管、イタリアのミラノ・ヴェルディ響、オーストリアのウィーン室内管などに客演している。
読売日響とは2002年以降、「深夜の音楽会」やサマーフェスティバルを経て芸劇名曲、芸劇マチネーなどで共演。2006年11月に初の正指揮者に就任した。
2002年に出光音楽賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞を、2007年に新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞を、それぞれ受賞している。
2007年4月からは上野学園大学音楽文化学部教授も務めている。

林 正子(ソプラノ)/Masako Hayashi

東京芸術大学声楽科卒業。在学中に安宅賞受賞。同大学院音楽研究科修了。
二期会オペラスタジオ第40期修了。現在ジュネーブ音楽院在籍中。
原田茂生、竹村靖子、マルチュッラ・レアーレ、ジル・キャッシュマイユの各氏に師事。

大学在学中に「魔笛」でオペラデビュー。1997年に藤沢オペラコンクールで第1位を受賞し、大野和士氏指揮東フィルとの「記念演奏会」に出演。
第3回藤沢オペラコンクール 第1位および福永賞を受賞。
1998年にスイス・ロマンド管とブラームスの「ドイツレクイエム」、シンフォニエッタ香港のベートーヴェン「交響曲第9番」、オーストリアの音楽祭でグスタフ・クーン氏指揮ナポリ・テアトロサンカルロオーケストラのヴェルディ「レクイエム」などに出演。
オペラでは、東京オペラ・プロデュース公演ベルリオーズ「ベアトリースとベネディクト(日本初演)」のベアトリース、藤沢市民オペラで若杉弘氏指揮ワーグナー「リエンツィ」のイレーネ、二期会公演ワーグナー「タンホイザー」のヴェーヌスなどで活躍し好評を博す。
2000年、トゥールーズオペラ国際コンクール入賞。2001年五島記念文化オペラ新人賞受賞。2003年「忠臣蔵」お艶、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」エーファ。2003年「カルメン」ミカエラ、2005年「フィレンツェの悲劇」ビアンカ等を好演。
読売日本交響楽団・常任指揮者ゲルト・アルブレヒトと多くの公演を行っている。
2004年ジュネーブ音楽院ソリスト・ディプロマ取得。現在ジュネーブ在住。すでに海外でもその実力から注目を集めている。
また、マーラー「交響曲第4番」、フォーレ「レクイエム」などのコンサートのソリストやNHK・FMリサイタル、映画音楽、劇場用録音や1996年、1999年の銀座セゾン劇場公演「マスタークラス」のシャロン・グレアムで黒柳徹子氏と共演や、コンピレーションCD「image」ベスト盤「イマージュ・エッサンシェル」へ参加するなど、多方面で幅広い活動をしている。

坂本 朱(メゾ・ソプラノ)/Akemi Sakamoto

東京芸術大学卒業。同大学院オペラ科修士課程修了。
ジュゼッペ・ヴェルディ国立音楽院(ミラノ)卒業。
二期会オペラスタジオ第32期修了。
伊原直子、高橋大海の諸氏に師事。
芸大大学院在学中、関西日伊コンクール入選、第1回新人音楽コンクール(飯塚)にて大賞及び文部大臣奨励賞受賞。

1988年東京芸大オペラ「皇帝ティトの慈悲」ヴィテリア役でデビュー。
1989年イタリア政府給費留学生として渡伊、ジョゼッペ・ヴェルディ国立音楽院に入学。
1990年若手オペラ歌手の為に催されたオーディションにて「アルジェのイタリア女」のイザベッラ役に合格し、レッコにて出演。
1992年6月イタリアの作曲家フランコ・バッティアートの新作オペラ「ギルガメッシュ」の女神役に抜擢されローマのオペラ座で公演(イタリアのEMIからCD、ビデオが発売)。7月ジュゼッペ・ヴェルディ国立音楽院のディプロマを授与された。
1996年2月、二期会オペラ「カルメン」のタイトルロールに抜擢され、練り上げられた美声と安定した歌唱で喝采を浴びた。この成果により第24回ジローオペラ賞新人賞を受賞。第25回ジローオペラ賞においても1996年9月の二期会オペラ「女はみんなこうしたもの」ドラベッラの演唱で連続受賞を果たす。
その他、フランス、イタリア各地にて数多くのコンサートに出演。モーツァルト「レクイエム」、ヴェルディ「レクイエム」、ロッシーニ「小ミサ曲」などのソリストとして出演する他教会音楽へも幅を広げている。
イタリア在住。二期会会員。

中鉢 聡(テノール)/Satoshi Chubachi

東京芸術大学卒業。
日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第11期生修了。
1992年ロッシーニ国際オペラ・コンコルソ入選。
平成5年度文化庁芸術家国内研修員。

教師生活を経てイタリアに渡り、その前後から、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部で学ぶ。
1990年、秋田県制作の郷土オペラ「ねぶりし流し物語」の三郎役でデビュー。
所属する藤原歌劇団には、1995年「椿姫」のガストン役で初登場。1997年には「愛の妙薬」のネモリーノ役を歌っている。イタリアではボッケリーニの「スターバト・マーテル」を歌った。
新国立劇場には、開場記念公演の「建・TAKERU」の両面少名役でデビュー。
1999年に「こうもり」のアルフレート役、2000年「セヴィリャの理髪師」のフィオレッロ役、「魔笛」にも出演している。
また、2001年NOP公演の「耳なし芳一」、5月には東京室内歌劇場公演の「ラマンチャの男ドンキホーテ」で両タイトルロールに出演、絶賛を博す。
その他、各種コンサートで活躍し、NHK教育テレビ「愉快なコンサート」にもレギュラー出演した。
瞬間的に聴衆を惹きつけ、コンサートの舞台をオペラの一場に変貌させてしまうような不思議な魔力を持つ、これまでわが国には出なかったテノールだ。

宮本 益光(バリトン)/Masumitu Miyamoto

東京藝術大学卒業、同大学院博士課程修了。
論文「オペラの日本語訳詞、その方法論」にて学術(音楽)博士号を取得。
奏楽堂日本歌曲コンクール奨励賞受賞。第69回日本音楽コンクール入選。
国際モーツァルトコンクール派遣者選考会にて優秀賞受賞。

1996年に広島オペラルネッサンス『ドン・ジョヴァンニ』(マゼット役)でオペラデビュー。その後も『ラ・ボエーム』のショナール、ブリテン『ヴェニスに死す』、新国立劇場小劇場シリーズ 原嘉壽子『シャーロック・ホームズの事件簿』、三善晃『遠い帆』徳川家康、などを演じ、古典作品から現代作品、邦人作品までそのレパートリーは幅広い。
2003年A. プレヴィン『欲望という名の電車』スタンリー役の好演で一躍脚光を浴び、翌2004年二期会オペラデビューとなった宮本亜門演出『ドン・ジョヴァンニ』タイトル・ロールで新時代のドン・ジョヴァンニを演じ、各方面より絶賛をされた。
2006年2月二期会『ラ・ボエーム』ショナール役に続き、11月宮本亜門演出による東京二期会『コジ・ファン・トゥッテ』のグリエルモ役で、聴衆を魅了、その公演は芸術祭大賞を受賞した。最近では2007年8月日生劇場音楽ドラマ『チャイコフスキー』にタイトルロールとして出演して舞台をリード、歌唱だけにとどまらず、淡路恵子や長谷川初範といったベテラン俳優と互角に肩をならべる中で、極めて完成度の高い演技を披露し、表現者としてのいっそうの幅と深みを加えた。
コンサートでも「第九」をはじめソリストとして活躍。2004年読売日響「カルミナ・ブラーナ」での躍動感溢れる演奏が好評を博し、その模様は日本テレビ等でも放映された他、東京オペラシティでのリサイタル「B→C(バッハからコンテンポラリーへ)」でも成功を収めた。また、テレビ朝日「題名のない音楽会21」や日本テレビ「深夜の音楽会」、NHK-FM「名曲リサイタル」などテレビ、ラジオにも出演。その他オペラの日本語訳詞上演について研究しており、『カルメン』等で新日本語訳詞を、また『ドン・ジョヴァンニ』等では字幕を発表。
対訳なども手掛けており、2005年5月、字幕を手がけたプーランク「カルメル派修道女の対話」(いずみホール)は、完成度の高い好演として各紙上で絶賛された。単に演奏だけに留まらぬ多彩な才能を発揮している。 2005年10月ユニバーサルミュージックよりデビューCD「おやすみ」UCCS-1079をリリース。12月にはHAKUJU HALLでのCDリリース記念リサイタルを開き、満場の客席から喝采を浴びた。
2007年4月1日に 津田ホールで「21世紀(ぼくら)の歌」バリトン・リサイタルが絶賛された宮本益光。2007年3月にはナミレコードより、自らが作詞した「あしたのうた」を含む新たなCD(加藤昌則作曲)をリリース。 さらにユニヴァーサル・ミュージックより配信限定でリリースされていた「千の風になって」「小さな空」が好評につき2007年8月にはシングルCDとしてリリースされ、話題となっている。
著書に「宮本益光とオペラに行こう」(旬報社)がある。
二期会会員。

松井 徹(合唱指揮)/Toru Matsui

武蔵野音楽大学声楽学科卒業。声楽を狩野了衛、故光信貞禄の両氏に、指揮を故前田幸一郎氏に師事。児童合唱からプロの合唱団まで、数多くの合唱団の指揮にたずさわり「第九」「レクイエム」「マタイ受難曲」等の大合唱をはじめ、「オテロ」「カルメン」「ディドとエネアス」、「フィガロの結婚」、「魔笛」等オペラの合唱指導においても活躍している。
1993年、武蔵野音楽大学室内合唱団を率いてのハンガリー研修演奏旅行(Cantemus1993国際合唱フェスティバル参加)は大成功を収めた。
現在、武蔵野音楽大学講師。

新国立劇場合唱団/New National Theatre Chorus

新国立劇場は、オペラ、バレエ、コンテンポラリーダンス、演劇という現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として、1997年10月に開場した。
新国立劇場合唱団は年間を通じて行われる数多くのオペラ公演の核を担う合唱団として設立された。メンバーは100名を超え、新国立劇場の上演される多彩なオペラ公演により年々レパートリーを増やしている。
個々のメンバーはソリストとして求められるような高水準の歌唱力と優れた演技力を有しており、合唱団としての優れたアンサンブル能力と豊かな声量は、公演ごとに共演する出演者、指揮者、演出家・スタッフはもとより、国内外のメディアからも高い評価を得ている。
オーケストラコンサートには2007年6月読売日響定期の「メシアン:我らの主イエス=キリストの変容」に初出演し、コンサート合唱団としての高いクオリティが絶賛された。