掲載媒体:日本経済新聞
掲載日:2000年2月28日
隠岐島は、島根県の北東約40~80km沖に位置する、西ノ島・中ノ島・知夫里島の島前3島と島後からなる群島の総称です。今でこそ身近な島になりましたが、かつては後鳥羽上皇、後醍醐天皇らが送られた遠流の地。今でもひとたび海が荒れると、山と海に囲まれた村落で暮らす人達と本土をつなぐ道は閉ざされてしまいます。島により安心の医療を。住んでいるその場所で最適な医療の提供を目指す、島根県の医療体制づくりを富士通はサポートしています。
島根県では、「住民の一人ひとりが、いま暮らしている場所で、最良の医療が受けられること」を目指した体制づくりが進められています。
離島医療もその取り組みのひとつ。隠岐島にある隠岐広域連合立隠岐病院は、10万都市の病院に匹敵する陣容・設備を備えていますが、それでも対処が難しい専門医療が必要な場合には、本土間と患者や医師のヘリコプターによる搬送で対応しなければなりません。
そうした状況の中で99年10月、遠隔医療支援システムの実験運用がはじまりました。島側から送られる患者さんのCTやMRIのリアルタイム画像・臨床データを見ながら、本土の専門医と担当医がTV電話を通じてカンファレンス。島内で的確な診療を可能にしました。またヘリコプター搬送の要不要の決定が行えるなど、これまで以上に迅速、正確な対応を実現しています。
離島医療をはじめ島根県の先進的医療の中枢となっているのが99年、出雲の地に開設された島根県立中央病院です。「医療の主人公は患者さん」を基本理念に、特殊医療や救命救急医療の強化、施設の充実、病診連携の向上の推進。
さらに富士通の情報技術を駆使した世界初の電子カルテシステムを核とする病院総合情報システム(SHIMANE)の導入によって、待たせず、わかりやすく、患者さんにより高度な医療の提供を実現。基幹病院にふさわしい医療体制を整えました。将来的には、電子カルテシステムと遠隔医療支援システムとの連携も予定。僻地医療への応用も踏まえて、大きく注目されています。
いつもすぐそばで、求められる医療が受けられる安心。高度な医療技術と富士通のハイテク技術がひとつになって創る新時代の医療情報システム。富士通は、見えないところで、今日も働き続けています。
島根の医療を支えているのが病院総合情報システムです。その核となる電子カルテシステムは、富士通の高度な情報信技術と先進の医療技術から生まれました。カルテの基本情報はもちろん、患者の診断画像・病理・薬剤・栄養管理・検査・看護情報、予約管理・会計などのデータを一元管理。標準化・共有化でより質の高い医療サービスを実現します。また隠岐島とを総合デジタル通信網でネット。コンピュータ画面を利用したリアルタイムの的確なカンファレンスにより、患者がそこに居ながら、最適な医療の提供を可能にしてします。
富士通の医療ソリューション