掲載媒体:日本経済新聞
掲載日:1999年12月2日
京都市は、京都府の南部にあたる山城盆地の北部を占め、面積610km2、人口146万人。夏は暑く、冬は底冷えのする盆地特有の気候。ここには多くの文化財はもちろん、京ならではの文化が随所に見られます。写真の祇園もその一つ。細く入り組んだ路地、すだれ、駒留め…象徴的な風景のいたる所に、消火器や防火用水が備えられていました。富士通の最先端技術を駆使した「新消防指令システム」がそんな京都の安心を支えています。
平安京以来、1200年の歴史にさまざまな伝統を育んできた京都。街のいたる所に点在する多数の文化財は、周辺の美しい自然と溶け合い、四季折々に訪れる人の目を楽しませてくれます。
この街には、誇りある街を自分たちの手で守ってゆく、という考え方が綿々と伝えられてきました。京都消防では、そうした考え方を基本に「火事のない京都」を目指す自主防災への本格的な取り組みを1956年にスタート。また「予防する消防」をテーマに防災体制の強化を図ってきました。
95年には消防指令システムの再構築に着手。3年の整備期間を費やし98年3月、「よりスピーディーで的確な現場対応」を実現すべく、先進のネットワーク技術を結集させた新消防指令システムが運用を開始しました。
これは市内全消防署の消防車および救急車の位置情報をすべて把握し、119番と同時に、現場に最も近い場所にいる車両を中心に出動隊を編成。その即応性と的確な情報で災害に対処する、というほかに例を見ない画期的なシステムです。
京都市の木造家屋の占有率は、政令指定都市の中で第1位。それでも、火災発生率は全国平均の半分以下となっています。
「安心して暮らせる街」を目指し、住む人とハイテクが一つになってつくりだす、京都市新消防指令システム。富士通の最先端技術は、見えないところで、今日も働き続けています。
京都市新消防指令システム。市内11行政区に配置された消防車・救急車は、日常、調査活動や指導業務などで出隊していることが少なくありません。富士通の先進技術を中枢とした新消防指令システムは、すべての緊急車両の位置をGPS(測位衛星)と無線により常に把握。通報と同時に現場に最も早く行ける車両で出動隊を自動的に編成し、各車両に指令を出します。また車載端末に災害発生地点・水利・交通・病院…の詳細情報をリアルタイム転送。迅速かつ的確な現場対応を実現しています。