掲載媒体:日本経済新聞
掲載日:2001年2月15日
静岡県賀茂郡河津町梨本。天城の沢水を集めた奥原川ぞいに段々畑のようなワサビ田が広がっています。水が命、といわれるワサビはもちろんですが、すべての自然の恵みをもたらす雨は、地球の財産といえるでしょう。この雨が、いつまでも恵みの雨であるように。富士通は、環境保全を先進技術で支えています。
伊豆の山々に降る雨は、大地に磨かれ良質のワサビをはぐくむ肥沃の水になります。ワサビは水質のバロメータ。ほんの少しでも汚れたら、ワサビは育ちません。
雨は、地球をうるおし、さまざまな自然の恵みをもたらしてくれる水の源。その雨に、ここ何年か、異変が起こりはじめています。森林破壊や湖沼汚染など環境に弊害をおよぼしている酸性雨です。
その多くは、石炭や石油が燃える際に発生する汚染物質が、雨や雪あるいは気体のまま地上に戻ることに起因。それは日々の暮らしに快適をもたらすエネルギー消費の代償と言っても過言ではありません。
酸性雨研究センターは、酸性雨と言ういま地球がかかえている深刻な問題の解明をテーマに1998年4月に設立。現在、国内の酸性雨の監視および東アジアにおける酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の中核的機関としてさまざまな活動を行っています。
国内10ヶ所のモニタリングステーション(観測所)ではpHの測定のほか、硫黄酸化物・窒素酸化物・気象観測などの自動測定装置を設置。
そこから富士通の酸性雨監視システムを介してセンターに転送されるデータ、そしてEANETを通じ収集される東アジア諸国および国内の各種データを集約し、先進のコンピュータ技術で迅速に解析処理。酸性雨の調査・研究に役立てられています。将来的には、酸性雨の予報シミュレーションなど、さらに高度な取り組みも検討されています。
これからの地球を考えるために、地球のことをもっと知る。富士通の最先端技術は、見えないところで、今日も働き続けています。
酸性雨研究センターは(財)日本環境衛生センターの支局として新潟市に設立。環境省の監督下で、国内48のモニタリングステーションにおけるデータの集計・解析を行っています。そのうち10ヶ所をEANETモニタリングステーションとして指定し、自動測定装置を設置。収集・蓄積された空気中の硫黄酸化物・窒素酸化物・pH・気象データは、センターで集計・解析処理され、酸性雨の研究に役立てられています。富士通は、このデータ収集処理システムの設計・構築からソフトウェア、データベースなどの開発・製造・メンテナンスまでを担当。その高い処理能力と信頼性で酸性雨モニタリングを支えています。
酸性雨研究センター