掲載媒体:日本経済新聞
掲載日:2000年6月27日
八尾町は、八つの山と谷が集まっているところから、その名がついたとされています。越中と飛騨をつなぐ街道の要所で坂の多い沿道には、歴史を感じさせるたたずまいが軒を連ね、町を抜けると傾斜地に階段状に作られた棚田が目に止まります。山間の環境を克服しながら米どころとしても有名な八尾町。富士通は、農業情報を核としたこれからの農村多元情報システムを先進技術で支えています。
いい米を育む条件は、いい土と水、そして作る人の心です。八尾町では受け継いできた風土を生かし、情報ネットワークで実りある暮らしを目指すプロジェクトをスタート。町内全域に富士通の技術を結集させた先進のCATV網を整備するとともに、町内で無料通話ができるCATV電話を設置。97年4月、農業・防災・コミュニティー情報を双方向で提供する<八尾町農村多元情報システム>の運用を開始しました。
その中心となるのが町営<ケーブルテレビ八尾>です。ここでは、害虫駆除や稲作情報など季節ごとの様々な農業情報ほか農協からのお知らせなどを提供する番組、および学校や町の催事など住民に密着した情報番組を独自に制作し、専用チャンネルに配信。CATV電話の多重情報検索システムを使えば好きなときに選択した番組を観ることができます。
さらに町内各所に設けられた気象ロボットからのデータ(気温、湿度、降水、降雪ほか)をもとにした地域気象情報、地震・洪水など緊急の音声告知情報、地上波ほかBS/CSの番組など充実のコンテンツも提供。インターネットも手軽に利用できます。99年には、このCATV網による在宅保健・医療支援も開始。近い将来には地域イントラネットによって住民と一体化した地域行政の実施、生涯学習のサポートなども予定されています。
もっと快適に、便利に、楽しく。その土地・暮らしに根ざした多彩な情報で、地域の活性化をはかるCATV網の新たなる可能性。富士通の先進技術は、見えないところで、今日も働き続けています。
八尾町農村多元情報システムは、最先端技術を融合させたCATV網の新しい可能性として大きく注目されています。富士通はCATV網のネットワーク構築から番組の配信システム、音声告知や気象情報に伴う設備、伝送路、各種端末ほか、ソフトウェアなどの開発からシステム構築、さらにセキュリティ、メンテナンスまですべてを担当。高度な地域コミュニケーションを実現する最先端のインフラをトータルにサポートしています。