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対談 株式会社ニコン [効率化]

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背景
ITインフラの最適化に取り組んだ理由は何だったのでしょう。


経緯
新たなITインフラを、どのようにして実現されたのでしょう。


効果
新システムは、どのような効果をもたらしたのでしょう。


過去の[効率化]関連事例

・日本通運株式会社(2008年1月16日掲載)

・ヤンマー株式会社(2007年12月19日掲載)

・山崎製パン株式会社(2007年10月17日掲載)


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ITインフラの最適化に取り組んだ理由は
何だったのでしょう。


麻木久仁子

麻木

本日は、光学機器メーカー大手のニコンさんにお伺いしました。実は私も写真に凝っていた時期があって、ニコンさんのフィルム一眼レフやレンズを買い揃えたことがあります。最近はなかなか撮影に行けないのですが、未だに全部持っていますよ。



山根

ありがとうございます。最近では一眼レフもデジカメが主流になっていますが、お陰さまでこちらの分野でも業界トップクラスのシェアを獲得させて頂いています。



麻木

フィルム一眼レフ用のレンズは、デジタル一眼レフにも使えるんですか?



山根

機種によって多少動作が異なる、レンズの焦点距離が変わるといった点はありますが、基本的にはお使い頂けますよ。



麻木

それは良かった。そのうちデジタル一眼レフにもチャレンジしてみたいと思います。私たちにとってはカメラメーカーというイメージの強いニコンさんですが、産業機器の分野でもずいぶん活躍されているんですね。





山根 秀巳 氏 株式会社ニコン システム本部 情報システム部 ゼネラルマネジャー

山根

現在では、デジカメに代表される映像関連事業と、半導体や液晶ディスプレイ製造関連事業が当社のビジネスの二本柱となっています。特に半導体の製造に用いられる半導体露光装置については、カメラと同じく世界でもトップクラスのシェアを獲得しています。



麻木

そちらの分野も、カメラと技術的に通じる部分があるのですか?



山根

広い意味ではその通りですね。半導体の回路パターンをレンズで焼き付けたりしますので、こうした分野でも高い光学技術が要求されます。



麻木

長年培ってきた技術が、デジタル時代にもちゃんと活かされているというわけですね。さて、幅広い領域に事業を展開されているニコンさんですが、ITインフラの最適化プロジェクトも推進されていると伺いました。これにはどのような理由があったのですか。



山根

従来は各部門が個別にサーバなどを導入し、業務効率化に役立ててきました。もちろん、ビジネスにITを活用するのはいいことですが、あまりバラバラな環境が社内に乱立するのは望ましくありません。システムの保守や更新を行う際の手間も増えますし、コスト増大や環境負荷にもつながります。そこで、ITインフラのあり方を見直し、全社で最適なかたちにまとめ直していきたいと考えたのです。







新たなITインフラを、
どのようにして実現されたのでしょう。


斎藤 実 氏 株式会社ニコン システム本部 情報システム部 システム管理課 マネジャー

麻木

具体的には、どのような点が課題になっていたのですか。



山根

たとえば、OSやソフトウェアがバージョンアップしたり、新しいハードウェアが出てきたりすると、従来のシステム環境のままでは動作に不具合が生じる場合があります。ITインフラが標準化されていないと、こうした事態が起きるたびに個別に対応しなくてはなりません。これでは運用負担が増えるだけでなく、新しいビジネス要件や環境変化に対しても、スピーディーな対応が困難になります。



麻木

それは困りますね。とはいえ、ITインフラを新しくするのは大変な作業だと思います。どういった方法で取り組みを進められているのですか。



齋藤

これまでの課題を解消する上では、システム構成や運用ルールの標準化を図っていくことがポイントになります。そのためには、今後のITインフラの指針となる考え方が必要です。そこで富士通に相談したところ、ITインフラの構成要素を利用シーン別に整理し、到達度をレベル0~レベル5までの6段階に分けた「利用シーンレベル」を提供してもらいました。これが非常に有効で、いま現在我々がどの位置にいるのか、どこを目指すべきなのかといった点が明確になりました。





麻木久仁子

麻木

全体最適化を追求する流れの中で、どの分野が進んでいて、どの分野が遅れているかが一目でわかるというわけですね。これなら、やるべきこともハッキリしてきますね。



齋藤

その通りです。しかも、「利用シーンレベル」では、それぞれのシーンがイラストで表現されているので、非常に内容が分かりやすい。実際にシステム構築を行う際には我々の要件や要望をITベンダーに伝えるわけですが、今回は「利用シーンレベル」のおかげで目指すべき方向性を的確に共有できました。意思疎通もスムーズに行えましたので、システムの短期構築を実現する上でも、大きなメリットがあったと感じています。



麻木

もう新しい環境で動いているシステムなどもあるのですか。



齋藤

ITインフラ最適化プロジェクトの一環として、部門サーバの集約を実施しました。このケースでは、「利用シーンレベル」の「サーバ集約」の項目を適用し、以前のレベル0(1台のサーバで単一機能が稼働)から、レベル2(1台のサーバで複数機能が稼働)への引き上げを狙いました。

具体的な作業としては、帳票システムや調達システムなどのシステム群を、富士通のブレードサーバ「PRIMERGYブレード」に統合。これまで運用していたサーバ台数の6分の1にまで削減しています。ストレージについても、省スペース・省電力性に優れた「ETERNUS 2000」を採用し、バックアップ高速化などの機能を業務に役立てています。また、「PRIMERGYブレード」への統合効果をさらに高めるべく、「Systemwalker Resource Coordinator」も導入しました。今後は運用管理の自動化もさらに進めていきたいと思います。







新システムは、
どのような効果をもたらしたのでしょう。


風間 俊晴 氏 株式会社ニコン システム本部 情報システム部 システム管理課

麻木

プロジェクトの成果についてはいかがでしょう。



風間

ITインフラ全体の最適化への取り組みはまだ道なかばですが、既に様々な場面で効果が現れています。たとえば、「利用シーンレベル」を利用することで、システムの用途や目的に応じて最適なサービスレベルが設定できるようになりました。24時間365日止められない重要なシステムであればレベル4やレベル5、より軽いシステムはレベル3で構築するといった具合ですね。しかも考え方が標準化されているので、従来のように個別対応を行う必要がなくなり、少人数でも効率よく作業が進められます。



麻木

全部が全部、高いレベルというわけではなく、それぞれのシステムの特性に適したサービスが提供できるということですね。それなら、むやみにコストがかさんでしまう心配もありません。





風間

それ以外に、運用管理面でのメリットも生まれています。今回はPRIMERGYブレードでサーバを集約しましたが、以前はそれぞれのサーバごとに個別にバックアップ作業を行う必要がありました。しかし現在では、PRIMERGYブレードとETERNUS 2000を利用して、統合的にバックアップを取得することが可能です。しかも、以前は夜間にバックアップ作業を行っていましたが、現在では日中にサービスを継続したままバックアップ作業が行えます。これにより、大幅な業務効率化が実現できました。

仕事の進め方も、以前と変わってきましたね。これまで我々運用部隊は、実運用に入った段階から業務を担当していましたが、最近ではより上流工程から参画して運用設計などを行っています。こうすることで、標準に沿ったシステム構築・運用を徹底できます。また、その際に、過剰な投資がないかといったことを判断する上でも、「利用シーンレベル」が役立っています。



麻木

今後はどのような取り組みを行っていかれますか。



山根

最近では業務のIT化が進んでいますので、それに伴って投資もどんどん大きくなっています。情報システムを担当する我々としては、システムの機能や性能を向上させるだけでなく、コストを抑えるための取り組みも行っていく必要があります。そういう意味でも、今回の利用シーンレベルをもっと活用していきたいですね。富士通には、今回のサーバ集約以外にも、様々な領域でインフラ最適化を支援してもらっていますが、今後もさらなる支援をお願いしたい。より最適なIT環境の実現を目指して、我々も尽力していきたいと思います。



麻木

ニコンユーザーの私としても期待していますので、ぜひ頑張って下さい。本日はどうもありがとうございました。




左から 藪田 有司(富士通株式会社) 風間 俊晴 氏(株式会社ニコン)、山根 秀巳 氏(株式会社ニコン)、麻木久仁子、斎藤 実 氏(株式会社ニコン) 北澤 理(富士通株式会社)


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