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麻木
本日は、経済界・官公庁を中心に数多くの人材を輩出している大阪経済大学にお邪魔しました。まずは、こちらの大学の特長について教えて頂けますか。
重森学長
本学は1932年に浪華高等商業学校として設立され、戦後の学制改革で現在の大阪経済大学へと生まれ変わりました。経済・経営系の大学として長い歴史を積み重ねており、関西の私大の中でもかなりユニークな存在と言えます。たとえば、学内の日本経済史研究所と中小企業・経営研究所は、全国的にもかなりレベルの高い研究を行っていることで知られています。これも経済・経営分野で長年培った経験と伝統があればこそです。
麻木
特に経済・経営分野に強みを持つ、独自の個性を持った大学というわけですね。
重森学長
その通りです。また、2002年の創立70周年を契機として、学内の改革にも積極的に取り組んでいます。以前は経済学部・経営学部・経営情報学部の3学部で構成されていましたが、これに加えて人間科学部を新たに設置致しました。また2004年には、経営学部にビジネス法学科を新設しています。今後はこのような広がりを持たせることで、経済・経営の単科大学から、社会・人文系の総合大学へと発展していきたいと考えています。
麻木
教育理念についても独自の方針をお持ちだと伺いましたが。
重森学長
現在掲げている目標の一つに「人間的実学の推進」があります。職業人としての知識・能力を身につけるのはもちろんですが、それだけでは十分とは言えません。市民としての良識や豊かな人間性を備えることも、学生にとっては大事なことです。「実学の推進」に「人間的」を加えたのは、そうした人間味のある人材を育てたいと考えたからなのです。

麻木
学生さん達をしっかりと育てていきたいという、熱い思いが伝わってきます。
重森学長
インターンシップやキャリアサポートなどにも力を入れていますよ。インターンシップについて言えば、230社を超える企業や自治体に学生を受け入れてもらっており、実業の現場を体験させています。体制や規模的には、全国の大学の中でもトップクラスではないでしょうか。またキャリアサポートについても、新入学時のオリエンテーションから進路相談まで、学生一人ひとりとしっかり向き合って丁寧に支援しています。
麻木
まさに至れり尽くせりですね。きっとキャンパスの風景なども、私たちが大学生だった頃とは随分変わっているのでしょうね。
重森学長
以前と大きく異なるのは、大学運営にITが深く関わってくるようになった点でしょう。本学でも先端ITの活用に力を入れており、IDカードを使用した出欠管理システムや学内ポータルサイト「KVC(KEIDAI Virtual Campus)」、eラーニングシステムの運営などを行っています。
麻木
IDカードで出欠管理!じゃあ昔みたいに代返はできませんね(笑)。ところで、その大学のIT環境についてですが、今回全面的にインフラを再構築されたと伺いました。これにはどのような理由があったのですか。
山田
本学では学生に対して常に最先端のIT環境を提供したいと考えており、これまでも3年ごとにシステムの更新を実施してきました。今回もちょうどそのタイミングがやってきたため、これからの変化に即応できる次世代型のITインフラを構築したいと考えたのです。
麻木
最先端にこだわるというのは、やはり何か理由があるのですか。
平田
学生たちが卒業して社会に出た時に、大学で学んだ知識や経験が既に古くなっているようでは問題です。特にITは移り変わりが激しいですから、大学でその時々の最新テクノロジーに触れられるようにしているのです。ITに対する取り組みの歴史も古く、1995年には、関西の他の私大に先駆けてWindowsNTのネットワークを構築しています。それ以来、継続的にシステム更新を行ってきました。
麻木
具体的にはどのようなサービスを提供されているのですか。
平田
先ほどお話に出たKVCでは、休講情報や学生課からの連絡事項など、大学生活に関わる情報を一目で分かるようにしています。また授業で使用するスライド資料をダウンロードしたり、履修登録やレポート提出をインターネット経由で行える仕組みも構築しています。今では学内の情報活用の多くの部分が、パソコンや携帯電話でカバーできます。
麻木
すごく便利になっているんですね!それにしても、3年ごとにシステムを更新するというのは、大変な作業のように思えます。
山田
実際、これまでは大変な面もありました。ただ、教育上必要なシステムは一通り揃ってきましたので、今回は更新期間を4年に延ばすことにしました。最先端の環境を提供するというコンセプトに変わりはありませんが、その一方でITコストの最適化という課題も無視できません。今回の再構築では、コスト削減を図りつつ、高い信頼性とパフォーマンスを備えたシステムを実現することがテーマでした。
麻木
先端環境の実現とコスト削減の両立を狙われたわけですね。具体的にはどのような形で取り組まれたのでしょうか。
菊川
単純に機器の入れ換えを行うのではなく、今後4年間の教育計画や経営計画を見据えて、最適な環境を実現していこうと考えました。たとえば最近では、新校舎の建築などに伴って、学内の様々な場所にシステムが置かれるようになっています。今回の再構築に伴って、こうしたものを一つに統合していくことにしました。
具体的な方法としては、今回から新たに富士通のブレードサーバ「PRIMERGYブレード」を採用しています。これなら一つの筐体に何台ものサーバを集約できますので、システム環境をよりシンプルにできるだけでなく、ハードウェアコストの削減効果も見込めます。
麻木
再構築にあたって、特に気を遣われた点などはありますか。
菊川
やはり信頼性・安定性の確保ですね。最近では黒板に板書するのではなく、システムを使ってプレゼンテーション形式で授業を行う先生も少なくありません。もし障害でダウンが発生したら、授業に支障をきたしてしまいます。
そこで富士通のストレージ「ETERNUS」も導入し、OSやプログラムは共有ストレージに置き、万一サーバが故障しても、同じOS、プログラムを使って予備機を動作させられる「SANBoot」の仕組みを構築しました。もちろんサーバ自体も冗長化してありますが、万一それでもカバーできない障害が発生した場合も、予備サーバとSANBootを使ってETERNUSからシステムを起動できます。これによりシステム全体の信頼性と可用性が大幅に向上しました。
また、コスト削減を図る上では運用管理のコスト削減も重要ですが、これも「Systemwalker Centric Manager」や「Systemwalker Resource Coordinator」を導入することで、監視業務の一元化やシステムの自律的運用が実現できました。
麻木
今回のパートナーに、富士通を選ばれたポイントはどこにあったのでしょう。
高橋
これまでは3年間で更新していたシステムを4年間使うことになるわけですから、安心して任せられるITベンダーでなくてはなりません。その点富士通はeラーニングシステムをはじめとする様々なシステムで実績を積んでおり、十分に信頼を置くことができます。またSANBootのように、証券・金融業界などでも採用されている高信頼ソリューションを提案してくれたところも高く評価しました。もちろん、コストも重要な要因だったわけですが、こちらについてもリーズナブルな提案をもらいました。これらの要素を総合的に判断した結果、富士通を選ぶのが最適と判断しました。
麻木
新システムを導入した効果はいかがでしたか。
高橋
教育研究系のシステムについては、PRIMERGYブレードサーバへの統合を図ることで、サーバ台数を約90台から約70台へと削減しました。さらに、ETERNUSの機能を活用することで、以前は2~3時間掛かっていたバックアップ作業も、数分程度で終えられるようになりました。こうした時間短縮によるコスト削減効果も大きいですね。
山田
運用開始後、日が浅いこともありますが、 構築の過程を通じて感じた印象としては、従来と比較して10%以上の削減効果はあったと考えています。
麻木
コスト削減に取り組んだ手応えは十分というわけですね。今後はどのような形でシステムを発展させていかれますか。
山田
KVCで提供するコンテンツをより一層充実させる、学生がいつでもネットワークを活用できるようにするなど、いろいろな面でサービスの強化を図りたいと思います。ITを学生生活や学習、研究に、もっと活用できるようにしていきたいですね。
それと同時に、ITコストの最適化にも引き続き取り組んでいきます。今回の再構築では、システムの利用状況を的確に把握するための仕組みも盛り込みました。せっかく導入した資産である以上、我々としても有効利用を促進していく必要があります。その点こうした仕組みがあれば、次の投資を行う際の判断材料に使えます。今後は一般企業と同じく、大学経営においてもコストが重点課題となります。先端環境を実現していくと同時に、こうした面でも富士通のサポートを期待しています。
麻木
こんなに先端的な環境の中で学べる学生さんたちは、本当に幸せですね。本日はどうもありがとうございました。
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