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対談 新日軽株式会社 [効率化]

背景
全社的な業務改革に取り組まれた理由は何だったのでしょう。


経緯
業務効率化を支えるシステムを、どのようにして実現されたのでしょう。


効果
新システムは、どのようなメリットをもたらすのでしょう。


過去の[効率化]関連事例

・大都魚類 株式会社・中央魚類 株式会社様(2006年7月19日掲載)

・マルコメ 株式会社様(2005年9月21日掲載)


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全社的な業務改革に取り組まれた
理由は何だったのでしょう。


麻木久仁子

麻木

本日は、住宅建材のメーカーとして知られる新日軽さんにお邪魔しました。身近な製品ではサッシなどが思い浮かぶのですが、それ以外にも様々な製品を提供されているのですね。



長谷川

当社は日本軽金属グループの一員として、主に建材分野のビジネスを担当しています。具体的な製品としては、サッシやドアなどの住宅建材、門扉・フェンスなどのガーデンエクステリア、外壁用カーテンウォールなどのビル建材を取り扱っています。鉄や樹脂を使った製品もありますが、基本的にはアルミをベースとした事業展開を行っています。



麻木

最近のビジネス環境などはいかがですか。



長谷川

アルミの精錬を行える企業は、国内では日本軽金属グループが唯一です。そういう意味では業界をリードする立場とも言えるのですが、最近はアルミ業界でもグローバルな企業再編が進みつつあります。これがアルミ素材価格の上昇などにつながる可能性もありますので、市場環境としては厳しい面もありますね。また日本でも、少子高齢化の影響で、新築住宅の着工戸数の減少が予測されています。こうした中で、いかに競争力を維持していくかが大きな課題と言えます。



麻木

マーケットとしては厳しい面もあるのですね。でも、高度成長期に建築された住宅の増改築や二世帯住宅の建築など、新しいニーズもありそうですが。



長谷川

そこは、まさに麻木さんのおっしゃる通りです。リフォームなどのニーズも生まれていますし、最近ではコンビニエンスストアをはじめとする店舗系の事業も伸びています。こうした新しい分野への展開にも力を入れていきます。



長谷川 道雄 氏 新日軽株式会社 情報システム部 ビル建材事業本部 執行役員

麻木

サッシひとつにしても、デザインや色、雰囲気など、多種多様な製品が見られます。建築主としては、個性のある家を建てられた方が嬉しいわけですが、それに対応するメーカーさんは大変ですよね。



長谷川

そうですね。当社でも、扱っている製品の種類は全部で140万~150万にも上ります。しかも、かつてのような一括大量生産ではなく、ご注文を頂いてから生産に着手し、3日以内に納品できる体制を敷いています。



麻木

注文から3日以内ですか!まるで生鮮食料品のようですね。



長谷川

最近ではどの分野のビジネスでも「在庫を持たない」という考え方が浸透していますから、弊社としても対応していかなくてはなりません。そういう意味では、業務の効率化・スピード化が強く求められていますね。



麻木

その効率化というお話ですが、今回全社的な業務改革に着手したと伺いました。これはどのような背景があったのでしょう。



長谷川

団塊の世代の方々が一斉に退職する「2007年問題」が話題になっていますが、実は当社でもこの問題に直面しました。この先数年間のスパンで見ると、約500名もの社員が自然退職します。この方々が持っている経験やノウハウを、どう蓄積・継承していくかが、重要な経営課題になりました。

また、それと同時に、もう一つ別のテーマがありました。厳しい市場環境の中で成長を続けていくためには、間接部門のコスト削減や生産性向上が不可欠です。そこでこれらの部門の生産性を、30%高めることを目標として掲げました。

この2007年問題への対応・生産性向上の2つの目的を実現するための取り組みとして、ITによるV字回復を目指すプロジェクト「V-IT」に着手したのです。





業務効率化を支えるシステムを、
どのようにして実現されたのでしょう。


麻木久仁子

麻木

V-ITは、かなり大掛かりなプロジェクトのようですね。実際には、どのような形でプロジェクトを進められたのですか。



長谷川

当社が今後あるべき姿、理想像をまず最初に描き、それを実現するにはどうすれば良いか、検討するところから始めました。たとえばお客様満足度向上には何が必要か、より効率的な処理を行うにはどうすればいいかといった具合です。プロジェクトにはIT部門だけでなく、業務部門のスタッフにも参加してもらって、一緒に作業を進めました。最終的には、お客様向けシステム、受発注システム、生産システム、倉庫システム、物流システム、会計システムなど、主要な基幹業務すべてにおいて改革に取り組んでいます。



麻木

最初のコンセプトづくりから始められたのですね。プロジェクトを進める上での課題などはありましたか。



長谷川

過去に合併を経験した関係で、社内に2種類の異なるシステムがありました。今後もこのままの状態では、全体最適を実現することが難しい。そこでシステム統合に着手し、製品コードやマスタ体系の統一化も図りました。140~150万種類もの製品コードを統一するのは大変なことですが、将来のためにあえて実施しています。



麻木

今までにない、新しいチャレンジも盛り込まれているそうですが。



長谷川

V-ITにおける新機能として、計画系システムを新たに構築しました。販売や在庫、生産などの計画業務は、今までベテランの経験やカンに依るところが大きかったと言えます。これをシステムによって自動化、半自動化することで、先に挙げた2007年問題や効率化への対応を果たそうと考えたのです。



四方 晃 氏 新日軽株式会社 管理本部  情報システム部 システム開発担当部長

麻木

ここに富士通のソリューションが活用されているのですね。



四方

計画系業務については、富士通のサプライチェーンプランニングパッケージ「GLOVIA/SCP」を採用しました。技術的な観点から言えば、自前でシステムを開発することも可能だったと思います。しかしサプライチェーン系の業務では、最低でも隔週や週レベルで精度の高い予測情報を出して行かなくてはなりません。収集する実績情報の種類を詰めたり、予測の精度を上げていくとなると、やはりそれなりの時間が掛かってしまう。これでは現代のビジネススピードに対応できません。それならば、市場での実績も豊富なGLOVIA/SCPをエンジンとして活用した方が、迅速なシステム展開が可能と判断したのです。



長谷川

ベテランが持つノウハウをGLOVIA/SCPでシステム化できれば、人のスキルに頼らなくても効率的に業務が行えます。システム化できるノウハウは、早めにシステムに入れていくべきだと思いますね。



麻木

全社的な改革プロジェクトともなると、社内の様々な仕組みを連携させて、効果的に動かしていく必要がありますね。



四方

その部分では、富士通のミドルウェア「Interstage」が役立っています。Interstageについては、数年前から既に導入済みであり、各業務システム間の連携に活用してきました。こうした信頼性の高いインテグレーション手段が、V-ITにおいても利用できるというのは大きかったですね。



長谷川 道雄 氏 新日軽株式会社 情報システム部 ビル建材事業本部 執行役員

長谷川

特に当社ではCOBOLで作られた多くのメインフレーム資産を抱えていますから、これを新しい仕組みの中でも有効に活用したい。オープン系で構築されたフロント業務と、メインフレームのバックエンド業務をシームレスに連携させるためには、Interstageのような基盤がどうしても必要なのです。



四方

オープン系のシステムについては、富士通のUNIXサーバ「PRIMEPOWER」やブレードサーバ「PRIMERGY」も導入し、業務を支えるプラットフォームとして活用しています。



麻木

今回のパートナーに富士通を選ばれた理由は何だったのでしょう。



四方

富士通は長年にわたり当社のシステムをサポートしてくれていますので、安心して構築を任せることができます。たとえば新規導入した計画系システムでは、当社の業務ニーズに合うよう、エンジンであるGLOVIA/SCPに様々なカスタマイズを加えています。こうした作業を行う際の対応の確かさ、迅速さなどを考えても、富士通をパートナーに選ぶのが最適と考えました。





新システムは、
どのようなメリットをもたらすのでしょう。


四方 晃 氏 新日軽株式会社 管理本部  情報システム部 システム開発担当部長

麻木

V-ITは非常に大きなプロジェクトなわけですが、現在の進捗状況や効果についてはどうですか



四方

新計画系システムについては既に稼働しており、昨年末より本番同様の環境を想定した検証作業を行っています。特に、日々現場で行われる生産計画や材料調達計画などの業務については、現場のスタッフとも一緒になって運用や効果の見極めを行っています。他のシステムについても年内の稼働を目指し、準備をすすめております。



麻木久仁子

麻木

生産性向上についての手応えはいかがでしょう。



長谷川

目標として掲げた30%向上については、予定通り達成できそうです。また、効率化によって人員の補充が最小限になりますから、そのことによるコスト削減効果も大きいですね。



麻木

これほど大きなプロジェクトをうまく進めてこられたのには、なにか秘訣のようなものがあったのですか。



写真 左から長谷川 道雄氏(新日軽株式会社)、麻木久仁子、四方 晃 氏(新日軽株式会社)

長谷川

一つの要因は「人」です。私の経験から言っても、こういうプロジェクトはユーザーや社内のスタッフがどれだけ密接に関わっているかで、だいたい成否が決まってしまいます。システムや仕組みありきではなく、現場の人たちと一緒になって進めてきた点が良かったのではないかと思います。

またシステム面についても、当社の関連IT企業である新日軽ベストシステムをはじめ、現場業務に精通した開発部隊が尽力してくれています。これと富士通のソリューションとが、うまく相乗効果を発揮できたことも大きな要因でしょう。

もっとも、今回導入したソリューションの効果が、真に発揮されるのはこれからです。より最適なビジネス環境の実現を目指して、今後も努力していきたいと思います。



麻木

将来に向けた挑戦は、まだまだ続いていくということですね。新日軽さんの今後に期待しています。本日はありがとうございました。

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