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対談 ペンタックス株式会社 [ユビキタス]

背景
東京オフィスのリニューアルに取り組まれた理由は何だったのでしょう。


経緯
フリーアドレスの先進オフィスを、どのようにして実現されたのでしょう。


効果
新システムは、どのようなメリットをもたらしたのでしょう。


過去の[ユビキタス]関連事例

・株式会社ヤクルト本社(2007年3月14日掲載)

・石川島播磨重工業株式会社(2006年10月17日掲載)


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東京オフィスのリニューアルに取り組まれた
理由は何だったのでしょう。


麻木久仁子

麻木

本日は光学機器のリーディング・カンパニーであるペンタックスさんにお邪魔しました。カメラ好きの方にはすっかりお馴染みの企業ですが、それ以外に医療関連の機器なども手がけていらっしゃるのですね。



松田

創業以来、光学機器を中心に事業を展開してきた当社ですが、最近では3つの事業領域をビジネスの柱としています。まず一つ目はデジタルカメラ・フィルムカメラや双眼鏡、天体望遠鏡などのイメージングシステム事業。それと二番目は、いま麻木さんがおっしゃった医療用機器関連のビジネスです。こちらはライフケア事業という名称で推進しており、内視鏡やメディカルアクセサリー、人工骨などの開発を行っています。



麻木

まあ!内視鏡などは分かる気がしますが、人工骨まで作っているのですか。



松田

実は当社では「ハイドロキシアパタイト」という素材の研究を30年以上にわたり行っており、そこから生まれたのが骨補填材などの製品群です。ハイドロキシアパタイトには生体適合性が非常に高いという特長があるため、骨の欠損部に埋め込んだりしても身体に自然になじんでくれます。整形外科や脳外科を中心に、広く活用されています。今後は、医療分野やバイオ分野などでも、もっとビジネスを拡げていきたいと考えています。



麻木

最近ではデジカメ市場の競争も激しくなっているようですが、ペンタックスさんには長年カメラやレンズを作ってきた強みがありますね。



松田

その通りです。この強みをさらに活かそうということで展開しているのが、三番目のオプティカルコンポーネント事業です。ここではデジタルカメラや携帯電話などに使用されるレンズモジュールの開発・販売などを行っています。



松田 淳 氏 ペンタックス株式会社 情報システム部 部長

麻木

主力製品であるカメラの状況はいかがですか。



松田

コンパクトカメラなどもご好評を頂いていますが、現在特に伸びているのがデジタル一眼レフです。当社は日本における一眼レフカメラのパイオニアとして知られていますから、お客様からも一眼レフに対する期待や関心が高く、「K10D」や「K100D」などの製品が、好調な売れ行きを示しています。



麻木

私も一時期凝っていたことがあるのですが、やっぱり一眼レフはいいですね。いろんなレンズを使って写真を撮ると、仕上がりが全然違い、プロのカメラマンになったような気がします(笑)。

ところで本日お邪魔したこの素晴らしいオフィスも、社員の意識を変えるものだとお聞きしています。オフィスをこのように変えようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。



松田

業績を伸ばしている企業の中には、フリーアドレス方式のオフィスを採用しているところが多いという話があります。そこで経営トップから、当社でも導入が可能かどうかを検討するよう指示がありました。オフィス環境のベストプラクティスを社内に取り入れることで、さらなる成長を目指すための原動力としたいと考えたわけです。その手始めとして、まずこの東京オフィスの改革に乗り出したのです。





フリーアドレスの先進オフィスを、
どのようにして実現されたのでしょう。


福井 康人氏 ペンタックス株式会社 イメージングシステム事業本部 営業管理グループ マネジャー

麻木

フリーアドレスになる以前は、どのようなオフィスだったのですか。



福井

いかにも事務所という感じの、極めて普通のオフィスでした。



麻木

事務机が整然と並んでいて、机の袖には引き出しがあって、上には電話や資料が積み上がっているというような…。



福井

まったくその通りのイメージです。一人ひとりに専用の机があって、部や課ごとに島があるという、一般的な事務所形態ですね。

麻木

いま拝見したオシャレなオフィスからは、とても想像できないですね。これだけ思い切った大改革をするには、予算も相当必要ですよね?



松田

実は、オフィス改革をしたことで、フロア一つ分が丸ごと空きました。以前はこのビルの4フロアを借りていましたが、3フロアに減り、1フロア分の賃料を今回の改革費用に充てることができました。



麻木久仁子

麻木

なるほど!つまり長い目で見ると、賃料コストをカットできた分、効率的だったわけですね。ところで、個人持ちの机などが無くなってしまったことで、社員の方々のワークスタイルも変わったと思うのですが。



福井

個人用のパソコンや事務用品などは、すべて部屋の入口にあるロッカーに収納してあります。出社したらまずそこから荷物を取り出し、好きな席に付いて業務を行います。そして外出時や帰宅時には、またロッカーに荷物を収納するという形ですね。資料などを机の上に出しっぱなし、置きっぱなしにすることは許されません。



麻木

それならオフィスの中はいつもスッキリと片づきますね。今回のプロジェクトについては、フロアデザインなども含めてトータルで富士通に任せられたそうですが、そのポイントは何だったのですか。



福井

まず一点目は、富士通が自らオフィス改革を実践しているという点です。事前に見学に行ったオフィスの中に富士通の蒲田オフィスもあったのですが、ここが非常に素晴らしかった。こういう環境で働けるなら、社員のモチベーションも向上するに違いないと思いました。



伊藤 博 氏 ペンタックス株式会社 情報システム部 マネジャー

伊藤

数社から提案を受けたのですが、フロア創りのコンセプトやデザイン、ソリューションの内容なども、富士通が一番充実していました。 たとえば今回はフリーアドレスを採用したため、いつでも・どこでも仕事ができるよう、PHS内線網や無線LANなどの環境も必要でした。その点、富士通のソリューション「オフィス・イノベーションモデル」では、こうしたシステムに必要なコンポーネントがすべて揃っており、ワンストップで我々が目指す環境を実現できます。

また、後々の拡張性や柔軟性も高く評価しました。たとえば、今回は拠点規模が限られていることからPHSを内線に採用しましたが、将来全社的に無線IP端末を導入するような際にも、今回入れたSIP IPテレフォニーシステム「IP Pathfinder RM10S」がそのまま継続して利用できます。さらに、長年にわたり当社のシステムを支えてくれているという、信頼感・安心感も大きかったですね。





新システムは
どのような効果をもたらしたのでしょう。


松田 淳 氏 ペンタックス株式会社 情報システム部 部長

麻木

オフィスが新しく生まれ変わったことで、どのような効果が生まれましたか。



松田

まずフロアを減らしたことで、賃貸コストが大幅に削減できました。フリーアドレスエリアの座席数についても、人員数の72%に抑えることに成功しています。またオフィス改革に伴ってドキュメントの電子化・ペーパーレス化にも取り組み、紙の量を以前の2分の1に削減しました。



麻木

仕事をしていると紙の書類が溜まってしまうものですが、それを2分の1に削減して今もなお増えていないというのが凄いですね。



伊藤

移行の段階で、「常に使う書類」「たまに使う書類」「保存が必要な書類」以外は全て廃棄し、なおかつ常に使わない書類については地下倉庫へ移動しました。また一年以上使わなかった書類は廃棄する、紙で保管する必要性がないものはスキャナで電子化するなどの取り組みも行っています。こうした運用は富士通の提案を参考にしていますが、実践に基づいたノウハウが得られたのは助かりましたね。



福井 康人氏 ペンタックス株式会社 イメージングシステム事業本部 営業管理グループ マネジャー

福井

もう一つの大きなポイントが、コミュニケーションの活性化が実現できた点です。決まった席がありませんから、必然的にいろいろなスタッフ間で会話が生まれます。また、少しイスを移動するだけで、すぐにミーティングも始められます。部署別にスペースや島を割り当てる従来型のオフィスでは、こうした柔軟なコミュニケーションは困難だったでしょう。さらに先進的なオフィスで働くことによる、社員のモチベーション向上も見逃せません。



麻木

スピードの速さが問われる時代ですから、円滑なコミュニケーションやコラボレーションが行えるということは大きなメリットですね。最近では新製品が発売されるタイミングもどんどん短くなっていますから、開発部門との連絡なども密にしなくてはならないと思いますが。



伊藤

その通りです。そこで今回から、富士通のビジュアルコミュニケーションツール「JoinMeeting」も導入しました。これを利用すれば、営業部門と開発部門のスタッフが、場所を移動することなくビデオ会議を開くことが可能です。



麻木

それは便利!営業の方が集めた現場のナマの情報を、開発の方に即座に伝えるといったことができるわけですね。



伊藤

お互いの距離が離れれば離れるほど、こうしたツールの効果は大きくなります。遠隔拠点間のコミュニケーションを活性化する上で、非常に有効だと感じていますね。しかもJoinMeetingは自社でサーバを立てる以外に、ASPサービスの形でも利用できます、当社もこのパターンですが、海外拠点と国内拠点で一度会議を開けば、それだけで費用は還元できてしまいます。また相手の顔が見られるだけでなく、ドキュメントなどを画面上で共有できるのもJoinMeetingの良さですね。同じ資料を見ながら話をすれば、それだけ相手に話が伝わりやすいですから。



写真 左から伊藤 博 氏(ペンタックス株式会社)、福井 康人氏(ペンタックス株式会社)、松田 淳 氏(ペンタックス株式会社)、麻木久仁子

松田

実は内部統制対応の関係で、海外拠点のスタッフにもいくつか作業を依頼しなくてはならないのですが、その際に使うツールの説明などにもJoinMeetingが役立ってくれると期待しています。電話だけではなかなか細かいニュアンスを伝えにくいですが、資料などをJoinMeetingの画面上で直接見てもらえば一目瞭然です。



麻木

今後はどのような展開を目指されているのですか。

松田

初年度はファシリティ廻りの取り組みが主体でしたが、今後は電子化したドキュメントの共有や有効活用など、さらに一歩進んだ取り組みを進めていきたいと考えています。また今回の東京オフィスの取り組みを、他の拠点にもどんどん拡げていきたい。それによって、社員がより働きやすい環境を実現していければと思います。



麻木

オフィス改革、ワークスタイル改革に向けたペンタックスさんの挑戦は、これからもまだまだ続いていくというわけですね。本日はどうもありがとうございました。



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