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麻木
先程、配合データの話をお伺いしましたが、材料開発とはやはりプロの知識の世界のように思えますね。そういった知識やノウハウは従来、どのように共有していたのでしょうか。
加藤
配合データはデータベースに入れていました。必要な時に自分で検索するのですが、「誰が、何のために開発した」という情報が付加されていなかったため、使い勝手が良かったとは言えませんでした。また、配合のアイデアや報告書などのドキュメントは主に紙で保管されていましたので、自分に必要な情報をすぐに探し出すことができませんでした。しかも材料開発の工程には、必ず行うべき試験や作成すべき報告書などが細かく定められているのですが、従来の紙とファイルによる管理の時は、気づかないところで作業の抜けや漏れがあり、非効率的な部分もありました。
麻木
そこでナレッジ・マネジメント・システムの導入を決めたわけですね。
加藤
はい。当社が採用したのはプロセス支援型のナレッジ・マネジメント・システムです。このシステムを活用して、多岐にわたる作業手順をテンプレート化し、誰でも目で見て活用できるようにしたのです。
麻木
作業手順がチャートで見やすくまとめられていれば正確に効率よく作業できますね。
加藤
その通りです。これにより作業の抜けや試験漏れがなくなりました。またテンプレート上では、材料の配合表や開発文書などの関連資料や試験データが紐付けられているので、蓄積された過去の知識やノウハウを、必要な時に探し出して、容易に役立てることができます。もちろん過去の配合データへもすぐにアクセスし再利用できるので、知らずに同じ配合作業を繰り返すといったムダもなくなり、効率的に開発が進められるようになりました。
麻木
まさにベテランの完璧な仕事の進め方と知識を共有するシステムが完成した、と言えますね。
加藤
はい。同じようなテーマの開発の際は、以前の文書をヒナ型として使えますし、作業がどこまで進捗しているかは色分けによりひと目で判別できます。開発工程のスピードアップとともに管理のしやすさもメリットとして挙げられると思います。