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麻木
新基幹システムを構築する上で留意されたポイントは、どのようなことだったのでしょう。
青木
身軽で柔軟なシステムにするために、完全にオープンシステム化したいと思いました。汎用機を使った手作りのシステムと違い、サーバ中心のシステムなら環境変化にも柔軟に対応できます。
麻木
パートナーに富士通を選ばれた理由はどこにあったのでしょう。
近藤
最大の理由は短期構築への対応です。開発着手は2003年末ですが、本番稼働は翌年のお盆休み明けの8月17日が絶対でした。逆算してみると、わずか9ヵ月しか構築期間が残されていない。この厳しい条件に対しても、我々をサポートすると手を挙げてくれたのが富士通だったのです。
麻木
基幹システムの再構築をたった9ヵ月で行うとは、相当大変なご苦労をなさったのではありませんか。
江口
再構築を確実に進めていく上で、最も重要視したのはプロジェクトの進捗管理です。短期構築を実現するためには、問題点を早期に発見し、素早く対処できる体制が絶対に必要です。そこでこの9ヵ月間は、毎週金曜日に必ず進捗会議を実施しました。社長以下プロジェクトメンバー全員が参加し、予定通りに進行しているか、問題点・改善点はないか確認するのです。
さらに「その場で決められることは即決する」「遅延が発見された場合は必ず期間を定めて完結する」など、意思決定と行動の迅速化にも徹底して取り組みました。毎週会議を行うのは、正直言って大変な作業でした。しかしこれをやり続けたからこそ、プロジェクトメンバー全員の意思統一を図り、士気を維持することができました。このことが、今回の成功につながったと考えています。
また富士通も営業・SEが総出でこの会議に参加し、我々と一所に議論してくれました。これには大いに感謝しています。
麻木
新基幹システムは以前と比べてどのように変わったのですか。
江口
まず財務管理システムについては、富士通の「GLOVIA-C(グロービア-C) 会計ソリューション」を導入しました。
GLOVIA-CにはFDWH(Financial DataWareHouse ファイナンシャル データウェアハウス)という会計専用のデータウェアハウスが搭載されており、システムに蓄積した明細データを自在に分析・活用することができます。データに基づいたビジネスへの転換を図る上で、これは強力な武器となります。
また他のシステムとの連携が容易であることも大きなメリットでしたね。各システムがバラバラに稼働していた以前と異なり、会計データをいちいち手打ちで入力したりする必要もなくなりました。
近藤
生産管理/販売管理システムもパッケージで再構築し、基幹業務データの統合管理を実現しました。
各システムのプラットフォームについては、富士通のIAサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」とディスクアレイ装置「ETERNUS(エターナス)」を採用し、富士通の運用監視ソフト「Systemwalker Centirc Manager(システムウォーカー セントリックマネージャー)」も導入しています。
最初は汎用機からの移行ということもあって、信頼性・可用性に対する懸念が多少ありました。しかし稼働から一年を経過した現在では、まったく不安は感じていません。