
掲載媒体:日本経済新聞
掲載日:2000年6月14日
工場から出るすべての廃棄物をゼロにしたい。もちろん生ゴミなどの一般ゴミも例外ではありません。社員食堂から出る生ゴミは、工場内で堆肥に。近郊の農家で有機野菜の肥料として利用してもらい、収穫されたらまた食堂のメニューに。川崎工場で始まったこの生ゴミリサイクルは、2002年度までにすべての工場で実施します。ごみを減らすのはあたりまえ。資源をいかに有効に使うかを考えるのが、富士通のめざすゼロエミッションです。
生ゴミ→肥料→野菜→社員食堂、という食物循環。
生ゴミから肥料を作るために、私たちはグループ企業とともに高速発酵肥料化装置から開発。川崎工場では1997年7月より、さらに小山工場や沼津工場でも社員食堂の生ゴミをコンポスト(堆肥)化し、良質な肥料として神奈川県と栃木県から承認をいただきました。「のびのびグリーン」と名付けられたこの肥料は、工場内の緑化や社員の家庭菜園に利用し、さらに長野県や工場周辺の有機栽培農家へ提供。収穫されたキャベツ、レタスなどは社員食堂の食材として使われます。いままでは「ゴミ」だったものが食物循環の出発点になったのです。
再資源化は、もう国境を越えています。
私たちは世界に生産拠点を設け活動していますが、再資源化も国境を越えた地球規模の課題です。富士通コンピュータ・プロダクツ・オブ・ベトナムでは、プリント板のエッチング廃液に 含まれる塩化第二銅を、化学処理により酸化銅に変えることに成功。同時に廃棄物を1/4に減量することも可能になりました。この酸化銅は、1998年からフェライトの原料として商品化し、日本への輸出も実現しました。現地ドンナイ省からも、環境対策と経済的効果を技術で両立させたとして、高く評価されています。
2003年にはすべての工場で廃棄物ゼロをめざして。
私たちは工場廃棄物(廃酸・廃アルカリ、廃油、廃プラスチック、紙くずなど)を2000年度末までに80%削減すべく、様々な取り組みを行ってきましたが、すでに1998年度に目標をクリア。研磨剤のリサイクルや汚泥のセメント減量化などを進め、2003年度末までには自社すべての工場でゼロエミッションを実現します。
長野県の「北佐久園芸生産牧場」では、いまレタスの収穫中。ここから富士通の社員食堂へ野菜が届きます。