
出演:株式会社富士通研究所 材料・環境技術研究所 実装技術研究部 木村浩一
掲載媒体:日本経済新聞
掲載日:2004年2月16日
「どないしよう、という気持ちでしたね。リサイクルのためにストックしていたマグネシウム合金のパソコン・ボディーは約30トン。ドラム缶でいうと約500本分。すべては塗装剥離技術の開発待ちでしたから、正直プレッシャーでした。」と話す富士通研究所の素材開発者、木村浩一。
このようなストックを行ってまで富士通がマグネシウム合金のリサイクルにこだわった理由は、この素材が非常に軽く強度に優れ、モバイル機器のボディーに理想的であったこと。成分調整を行えば100%をほぼ永遠にくり返し再資源化できることです。しかし、リサイクルのためには、従来困難だった塗装の除去やマグネシウム合金の成分調整など新しい技術の開発が必要でした。今回のリサイクルの成功は、素材メーカーや剥離溶剤メーカーなど多くの協力会社の熱意とノウハウに支えられたおかげです。
再び資源となったマグネシウム合金はノートパソコンへと生まれ変わり、すでにみなさまのもとへ20万台が出荷されています。そして、このリサイクルの実現によって、CO2排出量は新たに採掘、精錬する場合の1/5で済み、大幅に環境負荷を低減することもできました。富士通では、このクリーンなリサイクル技術を、今後さらに多くの製品に積極的に採用していきます。
製品の品質と環境への配慮を両立させていきたい。富士通は、モノづくりを通じて、地球環境の未来づくりも進めています。