
掲載媒体:日本経済新聞
掲載日:2001年10月25日
紅葉がいつしか落葉となり朽ちていくように、あとかたもなく自然の中にとけこんでいく、そんな性質をもつプラスチックがあります。
自然界の微生物の働きによって水と二酸化炭素に分解され、大地に還っていくため、環境負荷の低減に役立つ素材として注目を集めています。富士通では、このような「生分解性プラスチック」に早くから着目し、応用のための研究を重ね、世界に先駆けてLSIなどの半導体用搬送テープとして実用化を図りました。
これが、トウモロコシのデンプンを原料とした、いわば「植物生まれ」のプラスチック包装材。素材の量産化によって採算性の見通しがみえたいま、将来性が期待されています。
また、富士通では、ダンボール箱をリサイクルする際の環境負荷を減らすため、大豆のしぼりかすを原料とした植物性の「大豆インキ」をインクメーカーと共同で開発。パソコン梱包用ダンボール箱の印刷に、油性インキに替えて全面的に採用しています。環境への負荷を抑える新しい素材を率先して使う。
わたしたちの挑戦をきっかけに、共に考える環が広がれば、地球規模の環境保全へとつながるはず。
地球の未来に役立つ技術。その研究・開発にも、富士通は積極的に取り組んでいます。
食品廃棄物を利用した「大豆インキ」は水溶性で溶けやすく、ダンボール箱をリサイクルする際の漂白剤が削減でき水質汚濁の低減につながります。